赤ちゃんが産まれて、ほっとして嬉しいのもつかの間、
すぐに授乳の生活が始まります。
生活も頭の中も悩みも、ほぼ母乳のこと、って感じになるようです。
出産直後で心身ともに不安定になりがちな時期、
とにかく最も不可欠で大事なことは、
赤ちゃんが母乳を飲みとれて、お母さんも痛くなく幸せに何ら制限なく授乳できる方法を身に着けることです。
赤ちゃんがお母さんの乳首を加えられていればいい、というわけではないのです。
特に初めてのお子さんの場合は、当初難しく大変さを感じるかもしれませんが
最初にポイントをガツっと把握して、自分なりに心地良い授乳のしかたを体得することができれば
8割方トラブルなく上手く母乳育児ができると思うのです。
まずは参考になる動画の紹介
グローバル・ヘルス・メディアプロジェクト「赤ちゃんがおっぱいに吸い付くには」
https://www.youtube.com/watch?v=zJDHhx4iudk
ちまたにはいろいろあると思いますが、これはポイントをおさえてわかりやすいと思います。
以下、 重要なポイントです。
◎クッションは必ず必要ではありません
クッションをはじめから使用すると、クッションに姿勢を合わそうとして、不自然で苦痛な姿勢になりやすいです。
まずは正しい楽な姿勢で授乳をして、その姿勢を保つためにクッションなどがあると楽であれば使用してみて下さい。
◎赤ちゃんの身体全体を支える
赤ちゃんの頭・顔・口だけを見て、その部分だけを乳首に寄せようとしない、ということです。
お母さんの腕全体で赤ちゃんの身体をすっぽり抱いて、乳房に寄せて下さい。
例えば横抱きで、お母さんが右手で赤ちゃんを抱いて、左のおっぱいを飲んでもらおうとする場合、
右腕全体に赤ちゃんが収まっていて、
お母さんの手のひら全体で赤ちゃんの肩・肩甲骨あたりを保持し、指で軽く赤ちゃんの頭を支える感じ。
同じく左側のおっぱいを飲んでもらう時に、お母さんの左腕に赤ちゃんを抱いていたら、
お母さんの左腕全体に赤ちゃんが収まっていて、
お母さんの左手は、ちょうど赤ちゃんのお尻あたりを保持している感じ。
◎赤ちゃんの鼻とお母さんの乳首が向かい合わせの位置からスタート
お母さんの乳首を赤ちゃんの口に持って行きたくなりますが、
赤ちゃんの口ではなく鼻をお母さんの乳首に寄せて下さい。
ここ、すごく大事です。
お母さんが前かがみになって、自分の乳首を赤ちゃんの口に入れる、はNGです。
しっかりお母さんの腕全体で赤ちゃんを抱いたら、
お母さんは自分が迎えに行くのではなく、その腕で赤ちゃんの方を動かして、
自分の乳房へしっかり抱き寄せて、赤ちゃんの鼻を乳首にあてて欲しいのです。
どうしても前に行ってしまいがち、肩が前に丸まって、背中が曲がるようでしたら、
思い切ってどっしりと後ろに背もたれて、その状態でやってみて下さい。
赤ちゃんの鼻が乳首と向かい合って、鼻先から上唇あたりに乳首が触れると、
乳首を見つけて、乳首の方に向かってお口を開けてくれるはずです。
そのタイミングで、腕全体で赤ちゃんをお母さんの身体に引き寄せます。
手首とか肘を使ってしまって、赤ちゃんの頭部だけを乳房に押し付けようとするとうまくないです。
◎赤ちゃんとお母さんの身体は密着
お母さんと赤ちゃんの間に赤ちゃんの手が挟まっているようであればNG、やり直しましょう。
赤ちゃんが着ているものが乱れたりしてあまりに厚くなっていても上手くないので、整えてやり直しましょう。
赤ちゃんの下顎はおっぱいに少し食い込んでいるように見えるくらいにしっかり密着。
上下の唇は吸盤のようにめくれて密着。
赤ちゃんの身体はねじれてなくて、耳・肩・腰が一直線、
顎を引いているより、少し下顎を上げ気味の方が飲みやすいようです。
お母さんは肩や腕に力が入っていなくて楽で、
痛みがなく、乳房から母乳が飲みとられている実感があればOKでしょう。