母乳のはじまりは、汗のように母親の皮膚からにじみ出ていたそうです。
産んだ卵が感染しないよう細菌から守る体液を出していたところ、
変異で栄養のあるタンパク質を一緒に出せるようになったのが母乳の最初とのこと。
細菌から守るものも、重要なタンパク質も、
両方とも現代の人間の母乳にも入っていて、
しっかり赤ちゃんを守り、育ててくれています。
ちなみに、乳腺は汗腺と同じというのも、これで納得しました。
ヒトは「哺乳動物」
長い進化の過程で、地球上で生き残っていくために獲得したのが、
卵で産むのではなく、胎内(子宮)で育ててから産むこと、
産んだ後は、お乳を与えて成長させることでした。
それが最も効率よく子孫を残せると、遺伝子が判断したということなのでしょうか。
なぜ哺乳動物は「乳」なのか、
そんなことを生涯研究した先生がおられました。
「哺乳類の繁栄の根源が泌乳を完成させて生存性を高めたことにあった。」
余談ですが、パンダの初乳って緑色なんですよ。
竹ばかり食べているから、ではないそうです。