働くママの母乳育児(概論)

HOW TO的なことを簡単に言うと

続ける場合は、慣らし保育期間中に、おっぱいも慣らしてみて、

日中、どのくらいのタイミングで搾れば大丈夫そうか、

あるいは、搾らなくても帰るまで大丈夫そうとか、

少しずつ感覚を得ていくとよろしいかと思います。

お子さんの月齢や、どのくらい母乳を飲んでいるかとか、

ママの乳房状態とか、搾乳の技術や方法や環境、

慣らし保育が順調にいくか否かなど、

個々人によりますので、どうぞご自分の感覚を大事に工夫されてみて下さい。

 

おっぱいは終わりにして仕事を始めたい、という場合。

できれば、お子さまが保育園生活に慣れてから、とお薦めしたいのですが

どうしても仕事復帰前にやめたいという方は

乳房的には、3月中にやめられれば、十分落ち着いたおっぱいで復帰できると思います。

お子さまの様子を見つつ、決して焦ることはないので大丈夫です。

その際は、急に思い立ってではなく、ぜひ計画的に行っていただければと思います。

「やめるんだ!」という強い意思・意気込みがあれば

母乳はちゃんと終わっていくもので、やはり気持ちが大事なようです。

断乳・卒乳の際は、ブログの「断乳・卒乳」をご参考いただければと思います。

 

どうして、保育園に慣れてからがいいかというと、

はやりお子さまにとって、ママと離れる、保育園に行く、

それだけでかなりのストレスだと思いますが、

さらにおっぱいがなくなると、トリプルショックになってしまい、

それはあまりに負担が大きすぎるのではないかな、ということなのです。

生まれて初めて家族と離れて、保育園での新生活、

対応できるまで、おっぱいが支えになってくれると思うんですよね。

きっとママにとっても安心材料になると思います。

保育園に慣れて、ちょっと大人になって、成長したな~という頃まで

続けられたらなと、思います。

 

保育園生活の支えになっている様子なら、なおさら続けられるといいですね。

仕事やご家庭の事情、ママの身体の具合もあると思いますので、無理しないようにご検討下さい。

 

最後に、当院にご相談に来られるタイミングについて。

慣らし保育の後半頃、午後まで保育の日を3日以上過ごしたくらい、

慣らしが順調で働き始めてしまっていてもかまわないので、

その場合は週末にでも診せていただければ、

その乳房状態での判断やアドバイスをすることができます。

おっぱいメンテナンスも含めてご利用下さい。