働き始めるのだから、母乳はやめなくちゃ、
いやいや、実は反対。
この業界では、働くからこそ母乳は続ける意味がある、というのが常識です。
根拠はそれこそ山のようにあるのですが、
まず、やめる理由がないです。
働いている間、母乳を与えられないのであれば、
おっぱいが張ったら、搾ればいいし、
赤ちゃんは母乳(冷凍・冷蔵母乳になるでしょうか)か、
それに代る物を与えられて過ごすことになるだけです。
子どもとママが一緒にいる時間は、それまで通りに授乳をする、そんな感じです。
母乳を続けるメリットをあげるとするならば、
母乳のメリットを与え続けられるということ。
母乳の成分は薄くなって、栄養も免疫もなくなり、飲ませる意味がなくなる、
みたいなことを耳にしたり目にすることもありますが、
全く反対です。
いくらでも科学的根拠はありますし、
最近では、最後の最後に免疫物質の量が増えるという研究結果もあるくらいです。
母乳の免疫力は永遠に不滅なのです!
母の血から作られるものに、意味がないものなどありましょうか。
母乳には、最後の一滴まで、
人工では決して作り得ない、
人間にまだ知り得ていないような素晴らしい成分があるのです。
保育園という環境は子どもにとって、大きな心身へのストレスになるでしょう。
発達危機ですよね。
そのストレス・危機に打ち勝つ身体と精神を、母乳は与え続けてくれます。
いろんな菌にさらされるでしょう。風邪ももらうし、常に鼻水が流れます。
母乳にはしっかり免疫があり、抵抗力を養い、回復を早めてくれます。
有給休暇が貴重なママには、
元気で保育園に通ってくれることは、何よりの助けですよね。
精神的に不安定になっても、おっぱいを飲んで落ち着いたり、
夜のぐずりへの対応も、昼寝ができなくなる働くママには助かると思います。
何より、おっぱいを介してのスキンシップは
子どもにとっても、ママにとっても、温かい癒やしの時。
心を落ち着かせ、免疫力を高めることにもなるはずです。
今日もお互い頑張ったね、と
ラブラブな時間を明日への活力として下さい。
働くママには、おっぱいは強い味方になるはずです。
お子さまがしっかり心身ともに成長し、
ママの気持ちや身体が、自然におっぱい卒業に向くまで
ぜひぜひ、続けてみて下さい。
最後にひとつご注意を。
仕事を始めると、仕事のストレスが乳房状態に大きく影響するようになります。
乳腺炎にもなります。
仕事で疲れたり、ストレスがたまってきたなと認識したら、
迷わず、しっかり休息をとるようにしましょう。